昭和46年03月23日  夜の御理解



  我情我欲が、私共を、いつも窮屈に、または、そこに難儀を感じたり、窮屈を感じたりする場合があります。今日も、ある方が、これは、なるほど難しい問題ですけれども、どうしたら良かろうかと言うて、もうお祭りが済んでから、お届けがございましたけれども。っとこうコンペイトウの壷といったような感じでね、中に、ほんな少しばかりでもこう掴んでおるもんだから、
 だから出ないのであってもう少しげな事はポンと外したら、するっと出るのにと言うてから御理解を頂いたらほんなごつ、先生そうでしたち言うてからもう、一遍でおかげ頂いたと言うて帰りましたけれどね。たったこんくらいな事に思いを、こうしてから少しばっかり、だぼっとは取っとる訳ではないけれども少しばっかりくらいは、一応我情我欲がですね、結局壷から自分の手が抜けんでおる。掘らして頂く。
  本当にそうだったと思う心がね、おかげでありその心に、また次のおかげが展開して来るのですけれどね。分かっておってやはり、そん時には、ほんのわずかばかりの事に、目先の事にとらわれて窮屈な思いやら苦しい思いやら、どうしてどうしたがいいかと思いに惑っておるような事があります。もうこうしたら良かち思います。いやこげんがええ、その術をを捨てたら、実に後は楽なおかげが頂かれるのにね。
   どうぞ。